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ベースラインを一つも弾かない日。関目オーガスタで生まれた、大阪の新しい聖地2026.9.7

3 日前
読了時間: 5分

昨日は、大阪・関目の「オーガスタ」で、ベーシストの津田藤宏さんのアシストのもと、初めて「アドリブ味見の会」を開催しました。

やり切った表情の参加者たち
やり切った表情の参加者たち

普段、ベースラインしか弾かないベーシスト。

しかも、バンドの中ではベースを担当する一人だけ。

演奏について相談したり、情報を交換したりする機会も、意外と多くありません。

そんな人たちが、この日は逆に、ベースラインを一つも弾かない。

自分でソロを弾く。

そして、人のソロを聴く。

さらに、その人のために伴奏する。

普段とはまったく違う一日です。 「ソロを弾いても、誰も伴奏してくれない」

アドリブを練習している人の悩みは、なかなか尽きません。

一人でソロを練習していても、実際の演奏では、誰かに伴奏してもらわなければ音楽になりません。

普通のセッションに参加しても、緊張してしまったり、周りの音を聴く余裕がなかったり。

「間違えないように」と思っているうちに、自分の音しか聴こえなくなってしまう。

そして、何度セッションに参加しても、思ったほど経験値が積み上がらない。

今回は、そんな悩みを抱えた方たちが集まりました。

中には、明石からわざわざ参加してくださった方も。

開催してみて初めて、

この人たちにとって、アドリブ味見の会は、とても貴重な時間だったのだ。

そう感じました。

誰かのソロを聴いて自分の順番待ちの緊張感
誰かのソロを聴いて自分の順番待ちの緊張感

まずは、2音のゲーム。

使う音を思い切って限定します。

「そんな少ない音で大丈夫?」

と思うかもしれません。

でも、ジャズに聞こえるために、実はそれほどたくさんの音は必要ありません。

2音でも、リズムと音の置き方を意識すれば、ちゃんと音楽になります。 最初は、ゆっくり。

まずは課題曲を、ゆっくりしたテンポで演奏します。

そして、8小節ごとにソロを回していきます。

最初は、もちろん緊張します。

でも、今回の参加者のみなさんは、とても意識が高い。

最初の「ゲーム」を終える頃には、もう少しずつ形になってきます。

パターンをみんなで練習
パターンをみんなで練習

そこからバリエーションを加え、一旦休憩。 「ジャズに聞こえる」には、4音でも十分

休憩の後は、リズムのバリエーションについて。

そしてQ&A。

そこから、今度は選ばれた4音に増やしていきます。

4音。

それだけです。

でも、もう十分に「ジャズに聞こえる」。

むしろ、使える音が増えたことで、今度は忙しくなります。

何でも弾けるようにするのではなく、

限られた条件の中で、どう音楽を作るか。

そこにアドリブ味見の会の面白さがあります。 なぜ、ゆっくり始めるのか

アドリブ味見の会が、ゆっくりしたテンポから始まるのには理由があります。

まず、

キレイな音で、しっかりと。

そして、

リズムにはまった音を、正々堂々と。

これに意識が向かなければ、その日のうちに様々なことを解決するのは難しいからです。

ゆっくりしたテンポは、自分の演奏をよく聴く時間を与えてくれます。

音の長さ。

音の強さ。

音を出すタイミング。

そして、何より、

自分が今、何を感じて弾いているのか。

メロディーは、ただ正しい音を並べるものではありません。

喜怒哀楽を感じて、心を込めて弾く。 そのことに、この日初めて真正面から向き合った人も、多かったのではないかと思います。


そして、テンポを上げる

後半は、寺井さんの話なども交えながら、早いテンポへ。

シンコペーションのリズムを練習し、そこから課題曲を演奏します。

今度も8小節ごとにソロを回していきます。

すると、空気が変わりました。

演奏がどんどん盛り上がっていく。

そして最後には、一人1コーラス。

全員でソロを回し、それを2周。

そこには、もう単なる「練習」ではないものがありました。

音楽が生まれていました。 「出会った時と別人になった」

終了後の感想が、とても印象的でした。

「オールマン・ブラザーズのフィルモアイーストのライブで、35分延々ソロしているのがあるのですが、それの気分を味わえた。こんなのだろうな、と想像できた。すごく初めての高揚感で、気分よく演奏させてもらっています」

「間違えないことばかり考えていて、人のことを聞く余裕がなかった」

「カラオケで練習するのと、生伴奏してもらうのとは大違いだった」

言葉は、それぞれ違います。

でも、終わった後の表情は似ていました。

晴れ晴れしている。

すっきりしている。

そして、どこか嬉しそう。

数時間前には初対面だった人たちが、終わる頃には、まるで昔から一緒に演奏していた仲間のようになっています。

これも、「アドリブ味見の会」の大きな魅力の一つです。 大阪の新しい聖地が生まれました

今回、関目オーガスタで初めて開催してみて、強く感じたことがあります。

ここには、アドリブをやってみたい人がいる。

そして、そのための場所を必要としている人がいる。

上手い人が集まって競う場所ではなく、

「やってみたい」を、実際に音にしてみる場所。

それがアドリブ味見の会です。

関目オーガスタ。

ここから、大阪の新しい音楽の聖地が生まれるかもしれません。

次回は、10月19日

今回もキャンセル待ちが出そうな勢いです。

「ちょっとやってみたい」

そのくらいの気持ちで大丈夫です。

ぜひ、一度味見してみてください。

お早めにお申し込みください。

[アドリブ味見の会・今後の開催スケジュール] https://www.kyoto-music.com/schedule

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