ベースラインを一つも弾かない日。関目オーガスタで生まれた、大阪の新しい聖地2026.9.7
昨日は、大阪・関目の「オーガスタ」で、ベーシストの津田藤宏さんのアシストのもと、初めて「アドリブ味見の会」を開催しました。

普段、ベースラインしか弾かないベーシスト。
しかも、バンドの中ではベースを担当する一人だけ。
演奏について相談したり、情報を交換したりする機会も、意外と多くありません。
そんな人たちが、この日は逆に、ベースラインを一つも弾かない。
自分でソロを弾く。
そして、人のソロを聴く。
さらに、その人のために伴奏する。
普段とはまったく違う一日です。 「ソロを弾いても、誰も伴奏してくれない」
アドリブを練習している人の悩みは、なかなか尽きません。
一人でソロを練習していても、実際の演奏では、誰かに伴奏してもらわなければ音楽になりません。
普通のセッションに参加しても、緊張してしまったり、周りの音を聴く余裕がなかったり。
「間違えないように」と思っているうちに、自分の音しか聴こえなくなってしまう。
そして、何度セッションに参加しても、思ったほど経験値が積み上がらない。
今回は、そんな悩みを抱えた方たちが集まりました。
中には、明石からわざわざ参加してくださった方も。
開催してみて初めて、
この人たちにとって、アドリブ味見の会は、とても貴重な時間だったのだ。
そう感じました。

まずは、2音のゲーム。
使う音を思い切って限定します。
「そんな少ない音で大丈夫?」
と思うかもしれません。
でも、ジャズに聞こえるために、実はそれほどたくさんの音は必要ありません。
2音でも、リズムと音の置き方を意識すれば、ちゃんと音楽になります。 最初は、ゆっくり。
まずは課題曲を、ゆっくりしたテンポで演奏します。
そして、8小節ごとにソロを回していきます。
最初は、もちろん緊張します。
でも、今回の参加者のみなさんは、とても意識が高い。
最初の「ゲーム」を終える頃には、もう少しずつ形になってきます。

そこからバリエーションを加え、一旦休憩。
「ジャズに聞こえる」には、4音でも十分
休憩の後は、リズムのバリエーションについて。
そしてQ&A。
そこから、今度は選ばれた4音に増やしていきます。
4音。
それだけです。
でも、もう十分に「ジャズに聞こえる」。
むしろ、使える音が増えたことで、今度は忙しくなります。
何でも弾けるようにするのではなく、
限られた条件の中で、どう音楽を作るか。
そこにアドリブ味見の会の面白さがあります。 なぜ、ゆっくり始めるのか
アドリブ味見の会が、ゆっくりしたテンポから始まるのには理由があります。
まず、
キレイな音で、しっかりと。
そして、
リズムにはまった音を、正々堂々と。
これに意識が向かなければ、その日のうちに様々なことを解決するのは難しいからです。
ゆっくりしたテンポは、自分の演奏をよく聴く時間を与えてくれます。
音の長さ。
音の強さ。
音を出すタイミング。
そして、何より、
自分が今、何を感じて弾いているのか。
メロディーは、ただ正しい音を並べるものではありません。
喜怒哀楽を感じて、心を込めて弾く。 そのことに、この日初めて真正面から向き合った人も、多かったのではないかと思います。
そして、テンポを上げる
後半は、寺井さんの話なども交えながら、早いテンポへ。
シンコペーションのリズムを練習し、そこから課題曲を演奏します。
今度も8小節ごとにソロを回していきます。
すると、空気が変わりました。
演奏がどんどん盛り上がっていく。
そして最後には、一人1コーラス。
全員でソロを回し、それを2周。
そこには、もう単なる「練習」ではないものがありました。
音楽が生まれていました。 「出会った時と別人になった」
終了後の感想が、とても印象的でした。
「オールマン・ブラザーズのフィルモアイーストのライブで、35分延々ソロしているのがあるのですが、それの気分を味わえた。こんなのだろうな、と想像できた。すごく初めての高揚感で、気分よく演奏させてもらっています」
「間違えないことばかり考えていて、人のことを聞く余裕がなかった」
「カラオケで練習するのと、生伴奏してもらうのとは大違いだった」
言葉は、それぞれ違います。
でも、終わった後の表情は似ていました。
晴れ晴れしている。
すっきりしている。
そして、どこか嬉しそう。
数時間前には初対面だった人たちが、終わる頃には、まるで昔から一緒に演奏していた仲間のようになっています。
これも、「アドリブ味見の会」の大きな魅力の一つです。 大阪の新しい聖地が生まれました
今回、関目オーガスタで初めて開催してみて、強く感じたことがあります。
ここには、アドリブをやってみたい人がいる。
そして、そのための場所を必要としている人がいる。
上手い人が集まって競う場所ではなく、
「やってみたい」を、実際に音にしてみる場所。
それがアドリブ味見の会です。
関目オーガスタ。
ここから、大阪の新しい音楽の聖地が生まれるかもしれません。
次回は、10月19日。
今回もキャンセル待ちが出そうな勢いです。
「ちょっとやってみたい」
そのくらいの気持ちで大丈夫です。
ぜひ、一度味見してみてください。
お早めにお申し込みください。
[アドリブ味見の会・今後の開催スケジュール]
https://www.kyoto-music.com/schedule




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