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クラシック奏者がジャズに触れた日|音登夢「アドリブ味見の会」レポート2026.7.24

昨日(2026年7月24日)、大阪・長居公園の音登夢で「アドリブ味見の会」を開きました。

プロのクラシック演奏家を中心に、バイオリン奏者やフルート奏者も集う、技術水準の高い回でした。それでも最初から「ジャズらしい一体感」が自動で生まれるわけではありません。ここが、クラシック奏者がアドリブに触れるときの大切なポイントです。

ハイスペックな回でした。アドリブを始めた日
ハイスペックな回でした。アドリブを始めた日

最初は実力ほど、音楽がつながらない

最初のセッションは、『ジャズに聞こえる9つの扉』のうち、第1・第2の扉を中心に進めました。短くソロを回していきますが、個人の実力ほど、最初は盛り上がりませんでした。

少しディスカッションしているうちに見えてきたのは、「自分のソロをかっこよくすること」ばかりが見えている、という状況です。

そこで、ソロの順番を変え、「前のソロから次のソロへ、どう音楽としてつなげるか?」と問いかけて、もう一度やってみました。すると全体に一体感が生まれ、音楽そのものが盛り上がりました。

アドリブは、上手い音を並べることだけではありません。相手の音を受け取り、次へ渡す技術でもあります。才能の問題ではなく、視点の切り替えです。

「9つの扉」を、一度ぜんぶ通してみる

続いて、『ジャズに聞こえる9つの扉』を短時間で体験してもらいました。クラシック出身者の初見力を生かし、「間違ってもいいから、全員で最後まで一度はやってみる」という実験です。

「確かに、これができるようになったら、ジャズになる」——そんな実感の声が出ました。特に中学生の参加者は、待ってましたとばかりに「早く、次回までにたくさん覚えたい」と言っていました。こういう勢いのある人は、本当に数ヶ月後にはずいぶん弾けるようになります。とても楽しみです。

バロック変奏が、スイングしたらジャズになった

前日、私はこう話していました。「ジャズは、クラシックを猛勉強して、追いつけ追い越せで頑張ったんですよ。」

自分で言ったのに自分で刺激され、バッハの技法を使ったバロック風の変奏曲を作りました。評判が良く、みんなで演奏してみると、たしかにバロックのようです。ところが試しにスイングのリズムに乗せると、まるでジャズになってしまった。

ここまでジャズになるとは思わなかった。僕も参りました。

この例題の考え方の要素も、『ジャズに聞こえる9つの扉』の中に入っています。クラシックの語法とジャズの響きは、対立ではなく、つながれるものなのです。

ゼロから始めて、All of Meがbpm145に

音登夢主宰のバイオリニスト・木村直子さんは、本当にアドリブゼロからスタートしました。昨日、味見の会の前のウォームアップでは、普通に All of Me のアドリブが bpm145 くらいでできていました。

ご本人も嬉しそうでしたが、なんといっても僕が嬉しかった。

「『ジャズに聞こえる9つの扉』は、ほんまに効く。私、何度でも言ってあげるよ!」

そうおっしゃっていただけたのは、心強いばかりです。アドリブは才能ではなく、学べる技術である——その実感が、ここにもあります。

「譜面に書いてあったら弾けるのにねえ」

昨日は、昔タンゴバンドを一緒にやっていた仲間や、これまで書き譜でアドリブ部分を演じてきた方も数名いらっしゃいました。まずその方々にソロを回したとき、今までにない、初回からの手応えを感じました。

7月23日のアイガットサロンでも、昨日の音登夢でも、クラシック奏者が口々に仰るのは、

「譜面に書いてあったら、弾けるのにねえ」

です。 逆に僕は思いました。「そうか!譜面さえあれば『弾ける』のか!」

それなら、僕にもアイデアがあります。そうか、譜面さえあれば——。 今後をお楽しみに。

次回のご案内

次回のアドリブ味見の会@音登夢は、9月11日です。 9月後半には、里村稔(サックス)が音登夢に登場します。

他の会場でも開催しています。 スケジュールはこちらからどうぞ。

クラシック奏者でも、ジャズは楽しめます。まずは味見から。

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